福島から感謝を返す旅を続けている「にう」です。
47都道府県の一ノ宮を巡る旅、その3巡目の本格的なスタートとして、大阪府の住吉大社(すみよしたいしゃ)を選びました。

実は私にとって、ここは特別な場所です。
東日本大震災の直後、初めて遠出したのがこの住吉大社でした。
あれから十数年。
今回は観光というよりも、これからの長い旅路を前に、改めて自分の「軸」を確認したくて訪れました。
私にとって住吉大社は、「人間味あふれる温かさと、太っ腹な神様がいる場所」。
大阪ならではの活気ある空気感と、参拝に役立つ路面電車(チンチン電車)でのアクセス情報などをまとめました。
なお、全国の「一之宮神社一覧」はこちらでご確認いただけます。
住吉大社とは?なぜ「一ノ宮」なのか

大阪市住吉区に鎮座する摂津国(せっつのくに)一ノ宮、住吉大社。
全国に約2,300社ある住吉神社の総本社であり、1,800年以上の歴史を誇ります。
古くから「航海安全」「祓(はら)い」の神様として信仰されてきましたが、実は「和歌(言葉)の神様」としても知られています。
第一本宮〜第三本宮には「住吉三神」(底筒男命・中筒男命・表筒男命)、第四本宮には「神功皇后(じんぐうこうごう)」が祀られています。
海から現れた神様であることから、人生という荒波を越える「導き」のご利益があるとされています。
地元では「すみよっさん」の名で親しまれ、お正月には200万人以上が訪れる場所。
私が訪れた日も、お宮参りの家族連れや御祈祷を待つ人々で賑わっていました。
【実体験】境内の空気と、立ち止まった時間
2026年1月24日。
鳥居をくぐる手前で、印象的な光景に出会いました。
路面電車の溝に車椅子の車輪がハマってしまった女性がいたのですが、すぐに周りの人々が駆け寄り、自然に助け出していたのです。
「ああ、大阪って温かいな」。そんな人の体温を感じながら、境内へと足を踏み入れました。
震災の記憶と、循環する感謝
私にとって住吉大社は、2011年の東日本大震災直後、親族の結婚式のために初めて訪れた場所です。
当時、福島では嗜好品が手に入らず、職場の皆から「大阪でタバコ買ってきて!」と頼まれたことを思い出します。
帰りの車には、皆が心配して持たせてくれた支援物資がいっぱいでした。
あれから時が経ち、今こうして自分が好きなように旅ができている。
当時の「これからどうなるんだろう…」と漠然とした不安を抱える自分と、今の自分がここで重なり、静かな感謝が込み上げてきました。
「安全」ではなく「オモロい旅」を

旅の神様である住吉大社。
「感謝の旅」としながらも、せっかくなのでここではお願いごともすることにしました。
これから全国を巡るにあたり、普通なら「旅の安全」を願うところでしょう。
でも、ふと思いました。「大阪の神様なら、もっと太っ腹な願いの方が喜ぶのではないか?」と。
そこで私は、こう手を合わせました。
「オモロい旅になりますように」
ただ安全で平穏なだけの旅なら、AIでも計画できます。
人間らしい、不完全で、でも心が揺さぶられるような旅がしたい。
・・・ですが、願うだけでなく、私自身も旅の途中で迷ったら「オモロいほう」を選んでいく。
神様との共同作業として旅をしようと思います。
意識の深層へ潜る参拝順路

住吉大社には4つの本宮があります。
住吉三神の名前には「底(そこ)・中(なか)・表(うわ)」がつきます。これはまるで、私たちの意識の階層(無意識・潜在意識・顕在意識)を表しているようにも感じられます。
今回は、その意識の層を巡るように、そして神功皇后の旅路を守ったように、4つの社を巡りました。
まずは神功皇后が祀られている第四本宮へ参拝。
参拝客が並んでいました。
続けて、第一・二・三本宮と順番に参拝。
第一本宮では「お預かり祈祷」のため長い行列が出来ていました。
【お預かり祈祷】
本殿に上がって参拝して、とどまることなく退出する参拝方法。
ご祈祷は別途、神職が奏上します。
(住吉大社ウェブサイトより引用)
お正月~立春まで行われているようです。
いただける御朱印・お守り・授与品
参拝後、授与所へ。
やはり人気の神社だけあり、授与所やおみくじの前は多くの参拝客で賑わっていました。
- 御朱印:刺繍がついた御朱印(書きおき)です。私が参拝したときは、干支の馬と住吉大社の象徴である「反橋」の二種類。力強い墨書きで「住吉大社」と記されています。
- 授与品:今回は「旅の安全守り」に加え、見た目に惹かれて「釣り人守り」も分けていただきました(釣りはしませんが、何かの縁ということで)。



おみくじも引きました。「これからの47都道府県旅をオモロくするヒントをください」と念じて。
結果は……これからの旅の中で、答え合わせをしていこうと思います。
なお、住吉大社には様々な種類のおみくじがあります。
今回はひきませんでしたが、和歌みくじも情緒があってすてきです。
【重要】アクセス・駐車場・所要時間
住吉大社へのアクセスは、風情のある路面電車(阪堺電車)がおすすめです。
アクセス方法
「天王寺駅前」もしくは「阿倍野」から「阪堺電気軌道(阪堺線)」に乗車。
「住吉鳥居前」で下車してすぐです。
Suicaで乗れました。
※乗り換えアプリでは「時間順」だと出てこないことがありますが、このレトロな電車に揺られる時間こそが「オモロい旅」の始まりです。

南海本線「住吉大社駅」から徒歩3分。
一度、大阪伊丹空港からレンタカーをお借りして伺ったことがありますが、道に慣れていないこともあり1時間くらいかかりました。
路面電車が走る道路を走行するため、運転が得意でない方は電車で来られたほうが良いと思います。
駐車場事情
- 駐車場:境内に有料駐車場がありますが、お正月や「戌の日(安産祈願)」、週末は非常に混雑するようです。私が訪れた日(戌の日)も満車に近い状態でした。
- 注意点:周辺道路も狭いため、運転に自信がない方は公共交通機関か、少し離れたコインパーキングの利用をおすすめします。
所要時間の目安
境内はとても広いです。
第一本宮から第四本宮まですべて参拝し、五所御前(ごしょごぜん)などのパワースポットも巡るなら、1~2時間は見ておいた方が良いでしょう。
参拝後の変化と、日常への戻り方
帰り際、結婚式の行列に遭遇しました。
旦那様は外国の方で、参列者も国際色豊か。
幸せそうな笑顔と、飛び交う様々な言葉。
「ああ、これからの旅は柔軟にコミュニケーションをとっていこう」。
そんなメッセージを受け取った気がしました。

住吉大社は、人生の節目や、新しいことを始める時に訪れるのがおすすめです。
ここで「安全」だけではなく、自分の人生を「面白がる覚悟」を決めてみてはいかがでしょうか。
全国の「一之宮神社一覧」はこちらでご確認いただけます。